月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年9月24日(火)

2コリント2章 神の救いを香らせて

  

救いの道をたどる者にとっても、滅びの道をたどる者にとっても、わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。(2コリント2:15)

 焼鳥屋さんの前を通ると、思わずその香りに心が掴まれ、引き寄せられます。

 香りというものは不思議なものです。無色透明で目に見えないけれども、確かな存在感があり、色がある。香りは無理強いすることなく、違和感なくすっと人の心に届いて、人に伝わる。パウロは私たちの存在を、その香りになぞらえています。パウロによれば、神は私たちを通じて、キリストを知るという知識の良き香りを、至るところに漂わせてくださいます。キリストに属する私たちは既に、その良い香りになっているのです。

 ウェストミンスター小教理問答の第1問の答えに、「人のおもな目的は、神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶことです」とあります(新教出版社『ウェストミンスター信仰基準』所収、榊原康夫訳)。

 神の栄光をあらわすと聞くと、それは何か特別な、ものすごいパフォーマンスであるとか、目覚ましい働きをすることだと思いがちです。けれども、決してそれは、小難しく大それたことなのではありません。とても芳ばしいこのキリストの香りを、きょうもこの私たちが振りまいて生きるということなのです。

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