月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年8月 4日(日)

ルカ12章13-21節 神に委ねて生きる

  

「しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。」(ルカ12:20)

 人は財産という目に見えるものに頼って生きています。目で見えるがゆえに、安心することができるからです。しかし、人には目に見えない大きな不安があります。それはいつ死ぬかわからないという不安です。だから人は死を忘れるかのように一生懸命に働き、財産を蓄え、「ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と自分に言い聞かせます(19節)。

 人生の壮年期を過ごした人は、やがて老年期を迎えます。死の存在がリアルになる時です。しかし、人は蓄えた財産で相変わらず「食べて飲んで楽しめ」と自分に言い聞かせます。そして死を忘れるかのように生きるのです。主イエスは言われます。「愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか」と。

 人に命の息を吹き込まれた神は人の死の時をも定め、その人にふさわしく息を取られます。人が最も恐れる死を、その人にふさわしく備えられる全能の神の存在を知る時、私たちの人生はその死をも神に委ね、神の栄光を現す、賢い価値あるものへと変えられます。

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