13章以下には、カナンの地がイスラエル12部族それぞれに分配される範囲と境界線が語られています。しばらく続く土地分配表は、今の私たちにとっては退屈なものかもしれません。しかし、自分が受け継ぐ土地があれば真剣に聞くでしょう。ましてイスラエルにとっては重要な意味がありました。イスラエルにとって土地は単なる資産ではなく、神が恵みによって与えてくださった嗣業(賜物)の土地だからです。それは、彼らがもともと所有していたものでも、自分の力で手に入れたものでもありません。神がイスラエルの民のものとして与えてくださったものなのです。神の恵みの賜物として与えられた土地は、大切に守り、親から子へと受け継がれていくべきものでした。ヨセフの子ら、マナセとエフライムは嗣業の土地を受け継いだ。(ヨシュア16:4)