月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年7月 3日(水)

ヨシュア9章 命を保障する協定

  

「御覧ください。わたしたちは今はあなたの手の中にあります。あなたが良いと見なし、正しいと見なされることをなさってください。」
ヨシュアは彼らにそのようにし、イスラエルの人々の手から彼らを助け、殺すことを許さなかった。(ヨシュア9:25-26)

 どうしたことでしょう。イスラエルの指導者たちは、ここぞというところで主の指示を求めません(14節)。敗退に終わった一回目のアイ攻略のときと同じことを繰り返します。それゆえ、ここでも、困難な事態へと進みます。

 命を保障する協定を結んだ3日後、遠い国から来たはずの人たちが、なんと近隣の町ギブオンの住人だと明らかになりました(16節)。

 イスラエルの人びとの怒りはもっともです。人を騙す彼らがいつ敵側に寝返るかもしれません。その上、彼らはヒビ人です。憐れむことも禁じられている、滅ぼし尽くさなくてはならないカナンの先住民です(申7章1〜2節)。

 それでも、ヨシュアは彼らに手をつけることはしません。イスラエルの人びとが彼らを襲うことも許しません。その理由はただ一つです。たとえ、欺きに基づく協定であっても、主にかけて彼らに誓った、主の御名による協定であったからです。欺かれたことに対する怒りや将来への不安があったことでしょう。それでもヨシュアは、潔く自分の行いの責任を引き受けました。主に誓ったゆえに、主の御手に彼らをゆだねたのです。

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