月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年6月30日(日)

ルカ9章51-62節 赦しと愛と救いのため来られた主イエス

弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。イエスは振り向いて二人を戒められた。そして、一行は別の村に行った。(ルカ9:54-56)

 御父の救いの計画の成就の時期が近づくと、主イエスはそのクライマックスの場所であるエルサレムに向かう決意を固められました。そして、これから歩まれる道の先に使いの者を出されました。

 彼らは準備のためにサマリア人の村へ入りましたが、歴史的、宗教的、血縁的な理由でユダヤ人と仲が良くない村人は主イエスを歓迎しませんでした。弟子のヤコブとヨハネは、彼らを天からの火で裁こうとしましたが、主イエスはむしろヤコブとヨハネを戒められました。主イエスは世を裁くためではなく、世を救うために来られたお方だからです(ヨハ3章17節)。

 エルサレムに向かう決意の根拠は愛と赦しであって、その目的は救いです。そしてこれらが御父の御心です。御父の御心に従って、このとき敵対的であったサマリア人を主イエスは赦して愛されました。彼らにまさる敵対者のユダヤ人たちさえ赦し、愛されました。こうして、赦しと愛のゆえに十字架の贖いによって世を救われたのです。

 主イエスの赦しと愛と救いの御業に心から感謝し、私たちの隣人と心から赦し合い、愛し合いましょう。

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