月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年3月30日(土)

申命記17章 後戻りしない

王は馬を増やしてはならない。馬を増やすために、民をエジプトへ送り返すことがあってはならない。「あなたたちは二度とこの道を戻ってはならない」と主は言われた。(申命記17:16)

 申命記においては当然ながら、エジプトからの解放が強く意識されています。この所では、新たに民が王を立てようとするのなら、それは、必ず主が選ばれた王でなければならないことが確認されています(15節)。そこに神の民イスラエルの独自性が明らかに示されます。

 同じように、この王には、大勢の妻を持つことが禁じられ、律法の写しを作って神を畏れつつ歩むことが求められています。そのような王に対する命令の最初に置かれているのが、馬を増やすことの禁止です。

 当時の人々にとって馬は軍事力そのものでした。馬が多ければ多いほど、いざという時に戦を有利に進められるばかりでなく、外交的な力にもなったことでしょう。

 しかし、神に依り頼む道を知ったものにとっては、馬の数を当てにすることは、地上の力に依り頼む昔の姿への後戻りであり、同時に神と共にある自由を失うことを意味します。

 そこで私たちは、今この時にこの御言葉から、本当に私たちを生かし、また滅ぼすことのできる方を畏れることを学びたいのです。

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