月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年3月28日(木)

申命記15章 富は神のもの

彼に必ず与えなさい。また与えるとき、心に未練があってはならない。このことのために、あなたの神、主はあなたの手の働きすべてを祝福してくださる。この国から貧しい者がいなくなることはないであろう。…生活に苦しむ貧しい者に手を大きく開きなさい。(申命記15:10-11)

 ここでは貧しくなってしまった同胞に対して気持ちよく貸し与えること、また奴隷となってしまった同胞についても、人としての丁寧な配慮をなすべきことが命じられています。その場合、貸し与えるのが負債免除の年の前年であるなら、実質的には返済を受けることなく与えてしまうことになります。また、奴隷であったものが6年間働いて自由人にされる場合にも、多くの贈り物をするように命じられています。

 もちろん、このような規定はそのまま現在の生活に当てはめることはできません。しかし、そうであるにもかかわらず私たちは、この命令の根拠となる言葉に耳を傾けたいのです。

 それは、「あなたの神、主が救い出されたことを思い起こしなさい」(15節)という言葉です。自分が豊かであるのは、すべて自らの才能と努力によるのであって、一切は自分の手柄であり、富は自分のものであるという思い込みに対して、この言葉は強い疑問を投げかけています。

 そこで私たちは日々神によって豊かにしていただいているものとして、開かれた心で隣人に接したいのです。

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