月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年12月29日(土)

詩編40編 人を支える救いの証

わたしのことは
巻物に記されております。
わたしの神よ、御旨を行うことをわたしは望み
あなたの教えを胸に刻み
大いなる集会で正しく良い知らせを伝え
決して唇を閉じません。
主よ、あなたはそれをご存じです。(詩編40:8-10)

 この詩編の14節以下は、詩編70編と似ています。これについて、詩人が70編の詩を用いて祈ったのだという理解があります。「自分の罪に捕えられ、…心挫けています」(13節)と打ち明けて、彼は70編を用いて祈ったというのです。自分の言葉で祈れないほど心弱らせていたのかもしれません。

 そのような祈りへと詩人を導いたのは、過去に救いを体験した信仰者の証でした(2〜12節)。「主よ、あなたは多くの不思議な業を成し遂げられます。…数知れない御計らいをわたしは語り伝えて行きます」(6節)。主の御計らいとは、神が罪の赦しに対して代償を求めることなく、わたしの耳(心)を開いてくださったことです(7節)。その開かれた心で巻物(聖書)に接したとき、そこに自分自身の救いがあることを知り、その喜びは感謝となり、証となりました。それは、大いなる集会(礼拝)で語り継がれ、やがて罪の中で心弱らせたこの詩人に祈る力を与えることとなりました。

 わたしの味わう救いは、自らを立ち上がらせるだけでなく、誰かを支える力ともなるのです。

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