月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年11月 9日(金)

エレミヤ22章 王たちの責任

災いだ、恵みの業を行わず自分の宮殿を
正義を行わずに高殿を建て
同胞をただで働かせ
賃金を払わない者は。(エレミヤ22:13)

 神の義と憐れみに基づいて、不当な利益を求めず、在留外国人・孤児・寡婦を保護し、公正な裁判を行うことが、ユダの王たちに求められた政治でした。しかし、律法においてその定めを知りながら、自分の富を蓄積することに精を出し、国民から搾取を続けた王たちによってユダ王国は滅びを招きます。

 ダビデの王座が据えられた王宮も、正義が行われている間は国民の誇りとなり、神の祝福も与えられたことでしょう。しかし、王が民のことを顧みなくなり、主なる神との契約を忘れて政治的・経済的な思惑から他国の偶像崇拝を始めたところで、王宮はただの贅沢へと様変わりします。

 ヨシヤ王の頃は幸せだったと、ユダ王国の良い時代が思い起こされます(15、16節)。ヨシヤによる改革事業は成功し、民は信仰に立ち帰って王の裁きに満足することができました。しかし、父の模範があったにもかかわらず、息子は神の言葉を聞かない圧制者となりました。

 王には神の民を治める責任があります。それを真に果たすことのできるメシアが民には必要です。

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