月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年10月20日(土)

ルカ22章 いちばん偉い者とは

「あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。」(ルカ22:26)

 「だれがいちばん偉いだろうか」。この議論は、9章46〜48節にもあります。そこでは、主イエスは弟子たちに、一人の子どもに注目させながら、「あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である」と教えられました。弟子たちは、このことを既にきちんと聞いていたにもかかわらず、再び同じことで主イエスを煩わせることになってしまいました。

 しかも、この争いは最後の晩餐のすぐ後に起こったものです。これまでにも3年間ほど弟子たちは主イエスと行動を共にし、さまざまな教えを聞いてきました。主イエスは、それらを締めくくるように、ここで聖餐の礼典を制定し、弟子たちを招いて、御自分の十字架のことをいよいよ鮮明に語られたのです。

 それにもかかわらず、すぐにだれがいちばん偉いかという争いに発展してしまったのは、何とも悲しいことです。けれども、主イエスはこのとき、弟子たちを叱りつけるのではなく、見捨てるのでもなく、9章の時よりもはるかに丁寧に語っておられます。そこに、弟子たちに仕えて教えられる主イエスの本当の偉大さがあります。

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