月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年10月 2日(火)

ルカ14章 真の謙遜

「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」(ルカ14:11)

 「婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない」(8節)という主イエスの教えは、単なる処世術ではありません。「神は高ぶる者を低くし、へりくだる者を高くされる」ということの具体例です。

 ファリサイ派の人びとは、律法を厳格に守っている自分たちこそが神の国の祝宴の上席に着くのにふさわしい者であると、自認していたことでしょう。しかし、彼らは被造物に過ぎない自らの無力さと、自分の力では決して救われることができない罪深さを自覚していませんでした。真の神の民は、上席を選ぶ人のように人からの名誉を求めるのではありません。自らの弱さと罪深さを認めて神の御前にへりくだり、神からの誉れを求めます。

 そのような弱く罪深い者たちを救うために、主イエスが十字架の道を歩み通してくださいました。そのことを知るときに、人は神と人に仕える者として、与えられた使命を果たすために自らの命をささげる者となります。そのような者を、神は高く上げてくださるのです。「真の謙遜」とは消極的な生き方ではなく、自分なりに十字架の道を歩むことなのです。

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