この詩編6編は、悔い改めの詩編と言われます。この詩人は危機に瀕して、神の怒りを強く感じ、神に懲らしめられているように受けとめました。おそらく、自分でも赦せないような大きな罪を犯したのでしょう。そこで彼は、真剣に悔い改め、「主よ、主よ」と何度も叫び続けたのです。彼には、この神だけが頼りでした。どんなに怒って責められ、懲らしめられても、この方の憐れみにすがり、慈しみを頼って泣き叫ぶしかないのです。「憐れんでください。救ってください。いつまで怒り続けるのですか。わたしの方を振り向いてください」と。主よ、怒ってわたしを責めないでください
憤って懲らしめないでください。
主よ、憐れんでください
わたしは嘆き悲しんでいます。(詩編6:2-3)