月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年4月19日(木)

創世記43章 シャロームの回復

執事は、「御安心なさい。心配することはありません。きっと、あなたたちの神、あなたたちの父の神が、その宝を袋に入れてくださったのでしょう。」(創世記43:23)

 創世記のヨセフ物語にはテーマがあります。それは平和、シャロームです。信仰の家の平和の喪失と回復です。

 43章では、ヨセフの兄たちは、シメオンを人質に残し、食糧を携えて父のもとに戻ります。それから再び、約束どおり末の弟ベニヤミンを連れてエジプトに向かいます。彼らは、ヨセフの屋敷の前に着いたとき、袋に入っていた銀について執事に正直に打ち明け、相談します。すると執事は挨拶をします。「御安心なさい。心配することはありません」と。執事はここで、「あなたがたにシャロームがあるように」と言っています。この挨拶は大切な意味を持っています。

 37章4節に、兄たちは「ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった」とありました。これは「シャロームの挨拶ができなくなった」という言葉です。ここから一つの家の平和が崩れていきました。しかし、ここで、不思議にもその挨拶が彼らになされています。壊れた平和が回復され始めているのです。

 「シャローム」、復活のキリストもこう挨拶をされました。私たちの平和の再建もここからすでに始まっています。

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