復活の朝、女性たちは主の亡骸を手厚く葬るために墓に向かいました。彼女たちは主イエスを愛し、慕っていればこそ身の危険を顧みずに墓に向かいました。しかし彼女たちが捜し求めたのは主の遺体であり、死んだ主イエスでした。彼女たちの気がかりは、主イエスの墓をふさいでいた石に向かいました。「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」(3節)。そこでは希望が過去となっています。まさに死んだ希望です。その彼女たちに告げられます。「あの方は復活なさって、ここにはおられない」。若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。」(マルコ16:6)