月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年1月8日(月)

創世記7章 新しい創造のための滅び

地上で動いていた肉なるものはすべて、…ことごとく息絶えた。乾いた地のすべてのもののうち、その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ。地の面にいた生き物はすべて、…ぬぐい去られ、ノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。(創世記7:21-23)

 洪水が始まりました。「この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた」(11節)。天地創造の際に、光の創造にはじまる神の御手の業によって、「深淵=混沌の海」が制御されました。しかし、それが裂けて氾濫したのです。神が抑えていた手をのけてしまわれました。それは、怒りに我を忘れられた神の全面放棄ではなく、罪の極まった世界をもういちど造り直すという、創造のやり直しです。地上の悪に大なたをふるう決断をされたのです。それは、新しく生かし、希望をつなぐためです。

 それは再び初めを与えるための終わりでした。すべてはぬぐい去られましたが、箱舟にいた者たちを神は残してくださいました。神は彼らを通して、新たな世界を始めてくださいます。

 私たちもノア同様、決定的な破滅が与えられた後の生き残りです。その破滅とは、主イエスの十字架です。神は、全人類の滅びと引き換えに主イエスを死に渡されました。その死によって、生かしていただいた命です。それは私たちがこの新しい命をもって新しい世界を建て上げていくためなのです。

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