月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年10月20日(金)

イザヤ58章 裸の隣人に愛の衣を

わたしの選ぶ断食とはこれではないか。…飢えた人にあなたのパンを裂き与えさまよう貧しい人を家に招き入れ裸の人に会えば衣を着せかけ同胞に助けを惜しまないこと。そうすれば、あなたの光は曙のように射し出であなたの傷は速やかにいやされる。(イザヤ58:6-8)

 「何々してはならない」という十戒の掟は、禁じる事柄の反対のことを行うことをも勧めています。第八戒では、盗まない、奪わないにとどまらず、奪われて苦しむ人を見たら惜しまず与えて助けることも求められています。イザヤ書でも断食だけで律法を守ったと満足する人に、真に律法を守るとはどういうことか示そうと具体的に指示しています。

 ルカによる福音書の10章の「善いサマリア人」のたとえでは、律法の中心である「隣人を愛する」ことの例として、追いはぎに服も何もかも奪い取られた人に助けの手を尽くしたサマリア人が挙げられています。これを「盗んではならない」への積極的応答のあり方を示すものと受け止めることもできるでしょう。

 また「飢えた人にパンを、裸の人に衣を着せ…」との言い回しに、終末の審判の時、天の王が正しい人にかけてくださる言葉(マタ25章34節以下)を思い起こす方もあるでしょう。困っている人を助けると、「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」と褒めてくださり、神の国を受け継がせてくださいます。

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