当時のユダヤ人たちが、神を冒涜する者を処刑する方法は石打ちでした。しかし、ヨハネによる福音書の中でユダヤ人指導者たちがいみじくも言っているように、彼らには死刑を行う権限がありませんでした(ヨハ18章31節)。もちろん、ステファノの殉教の例が示すように、権限がなくても、しようと思えば石打ちの刑にすることもできました。しかし、ユダヤ人たちが主イエスを自分たちの手で処刑しなかったのは、主イエスをローマ皇帝に反逆する王として、ローマ人の手で処刑させたかったからです。結果、イエス・キリストは十字架の上で死を遂げられました。キリストは、わたしたちのために呪いとなって、わたしたちを律法の呪いから贖い出してくださいました。「木にかけられた者は皆呪われている」と書いてあるからです。(ガラテヤ3:13)