月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年12月11日(日)

イザヤ11章 エッサイの根株から

エッサイの株からひとつの芽が萌えいで
その根からひとつの若枝が育ち
その上に主の霊がとどまる。
知恵と識別の霊
思慮と勇気の霊
主を知り、畏れ敬う霊。(イザヤ11:1-2)

 今、この瞬間にも世界の各地に紛争があります。争いのない平和がいつ来るのだろうかと絶望的な気分になることもしばしばです。人間の知恵だけで平和の構築を果たそうとすると、どうしても限界を感じてしまいます。

 イザヤがここで述べていることは、エッサイの根株から生える若枝が樹立する平和な王国とその統治です。にわかには信じにくい光景かも知れませんが、野生の世界でさえ、もはや支配することも、されることもありません。そうだとすれば、人間どうしはなおさらなのです。

 ここで大切なことは、その統治をなさる「若枝」の持っている資質です。それらは「主の霊がとどまる」ことによってもたらされます。「知恵と識別の霊」は裁判をする時に必要とされる能力で、「思慮と勇気の霊」は実行する能力があることを示します。しかし同時に「主を知り、畏れ敬う」という宗教的側面でも十分な人物です。

 このようなお方が打ち立てる平和こそが、真の解決です。この平和は、武力によるのではなく、福音によりもたらされ、小さな若枝から芽生え、世界を覆います。

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