月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年10月5日(水)

歴代下25章 救えない神々を求めるな

主はそのアマツヤに対して怒りに燃え、預言者を遣わされた。彼は王に言った。「あなたの手から自分の民を救えなかった神々を、どうしてあなたは求めるのか。」(歴代下25:15)

 ヨアシュ王が家臣によって殺害された後、その子アマツヤが王位につきました。聖書はこのアマツヤについての評価を「彼は主の目にかなう正しいことを行ったが、心からそうしたのではなかった」と要約しています(2節)。彼はエドムとの戦いでは、神の人の忠告を聞き入れて、「助けることも、挫くことも」できる神の力を信頼して戦い、勝利します。しかし、戦いの後には、エドム人の拝む神々を自分の神として礼拝するようになり、それに対して警告を発する神の預言者の声にも耳を貸さず、かえって預言者を脅迫します。

 敵国の神々を求めるという偶像礼拝に陥ったアマツヤとユダの民に対する神の怒りは、北イスラエルとの戦いでの惨敗、アマツヤの捕縛、エルサレムの城壁の一部破壊、神殿での略奪、さらにはその後の謀反によるアマツヤ殺害という形となってあらわされます。

 偶像礼拝の罪は、私たちを「助けることも、挫くことも」できる力のある主なる神ではなく、私たちを救う力などない、救えない偽りの神々を求めることにあります。そのような罪に陥ることのないように、真の神の力にのみ、より頼んで歩んでいきましょう。

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