月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年9月9日(金)

黙示録9章 まことのさばき

第五の天使がラッパを吹いた。すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、それが底なしの淵の穴を開くと、大きなかまどから出るような煙が穴から立ち上り、…煙の中から、いなごの群れが地上へ出て来た。(黙示録9:1-3)

 9章で、いよいよ第五のラッパが吹かれると、「一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ」とあります。擬人化された星、これは天から墜ちた御使いであり、サタンです。底なしの淵の穴を開き、災いをもたらすという使命を帯びて来たのです。その災いとは、いなごの災いでした。木を枯らし穀物を食い尽くすいなごは、旧約聖書では破壊の象徴ですが、ここでは、額に神の刻印を押されていない人を襲い、死にたいと願うほどの苦しみを与えるのです。そのいなごの姿ですが、出陣の馬に似て、顔は人間、髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようだと言います。これは、いなごが人間に似て人間のような知恵を付けているというよりも、人間がいなご化したと見るべきです。

 繁栄と栄光を求める人間の営みは、当時のローマ人の姿であり、その営みは、相手を食い尽くし、傷つけ合い、互いに苦しむ結果を産み出します。こうした繁栄と栄光の追求がもたらす苦痛を通して、神はそうした追求の空しさを示し、悔い改めを求めておられるのです。

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