月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年2月16日(火)

申命記23章 貧しい者への配慮

隣人のぶどう畑に入るときは、思う存分満足するまでぶどうを食べてもよいが、籠に入れてはならない。隣人の麦畑に入るときは、手で穂を摘んでもよいが、その麦畑で鎌を使ってはならない。(申命記23:25-26)

 今日であれば、ぶどうや麦は所有者の物で、他人が勝手に入り込んで作物を食べると窃盗になるでしょう。しかし、神はイスラエルの共同体の中で、貧しい者たちが飢えに苦しまないように、このように配慮しました。

 神は、ぶどう畑や麦畑の所有者の権利だけでなく、そこを通る神の民の生存の権利をも同様に守ります。もちろん、健康でありながら、人の畑で生活を満たす者は盗みに当たるでしょう。神は土地をイスラエルに与え、それぞれの畑に作物を育み、祝福してくださいます。神に与えられた物は、神の必要のために用いられます。

 もし、事故や病で家の主人が失われたとしたら。その心配は家族を残さねばならない主人にも、残される家族にもありました。しかし、イスラエルは、共同体において、生きていくことを分かち合いました。この相互扶助の戒めは、後の社会保障の精神の先取りとなりました。

 私たちが手に入れた地位も名誉も財産も健康もただ神の憐れみと祝福によります。与えられた祝福への感謝は、与える幸いと結びついています。

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