月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年2月11日(木)

黙示録13章 獣と化した国家への抵抗

この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。(黙示録13:12)

 神は人びとの福祉と平和の実現のために、国家的為政者を立てておられます。しかし人間の罪ゆえに、国家が獣と化し、権力を振るい、人びとから思想・良心・信教の自由を奪うことがあります。「獣を拝ませた」とは、そういう全体主義的な支配の現実状況を表しています。

 戦前の日本も、天皇を現人神とする国家神道体制の下で国家が獣と化し、天皇崇拝と神社参拝を強制し、人びとを侵略戦争へと駆り立てました。信教の自由、良心の自由は奪われ、真理は大きく歪められました。

 そのことを忘れないために、今、日本の多くの教会が、2月11日を天皇制神話に基づく「建国記念の日」としてではなく、「信教の自由を守る日」として覚えています。そして、各地で2・11集会を開催し、思想・良心・信教の自由と政教分離を守るために祈り、行動しています。

 私たちも為政者が神の御心に適う正しい政治を行うことができるように、執り成し祈ることが必要です。同時に、国家が獣と化し、全体主義的にならないように見張りの務めをも果たしていかねばなりません。

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