イスラエルの民は、捕囚という試練の痛手を受けています。神との信頼関係を再建することなど到底不可能なほどの激震が、人間と社会を闇のなかに閉じ込めています。癒しと回復への道を指し示してくださるのは、ただ神の憐れみのみです。神は、預言者を通して、回復と再生に向かうただ一つの道を、イスラエルに示そうとされます。何よりもそれは「わたしに聞け」という切なる呼びかけであり、痛みを伴う愛の招きです。神は、みずから痛みを負うため、すでに「主の僕」を召し、歩むべき苦難の道、忍ぶべき道を定めておられます(50章4節以下)。わたしに聞け、正しさを求める人
主を尋ね求める人よ。
あなたたちが切り出されてきた元の岩
掘り出された岩穴に目を注げ。(イザヤ51:1)