主の御業は大きく
それを愛する人は皆、それを尋ね求める。(詩編111:2)
この詩は、表題にあるとおり、ヘブライ語のアルファベット22文字を、各行の頭に用いる「いろは歌」の構造です。1節「ハレルヤ」の「ハレル」は「ほめたたえよ」、「ヤ」は「ヤハウェ」の短縮形です。
この詩には「御業」という言葉が5回繰り返されます。原文では単数形の「彼の働き」と、4回登場する「彼のもろもろの業」で、これが3種類の言葉で表現されます。神のなさったすばらしい業を見るだけでなく、それを積極的に尋ね求めることが勧められています。
神の御業とは天地創造から、人間の歴史を導いておられる摂理まですべてです。その中で詩人は、神と信仰者との関係に焦点を定めています。信仰者は「それを愛する人」、「主を畏れる人」、「御自分の民」と呼ばれます。神は「御自分の民」に嗣業をお与えになり(6節)、贖いを送る方です(9節)。それは神が私たちとの間に立てられた「契約」があるからです(5、9節)。
従って私たちは、契約に忠実なお方の前に、心をつくして主の御業を尋ね求め、心に記し、命令に従い、畏れ敬い、賛美をささげるのです。
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