アブサロムも、どのイスラエル人も、アルキ人フシャイの提案がアヒトフェルの提案にまさると思った。アヒトフェルの優れた提案が捨てられ、アブサロムに災いがくだることを主が定められたからである。(サムエル下17:14)
フシャイがエルサレムに戻った目的はアヒトフェルの計略を阻止するためでした。ダビデがフシャイに託した計画は見事に功を奏するようになってきます。
逃亡したダビデをどうするか。アヒトフェルの提案はダビデをすぐに襲うことでした。夜襲をかければダビデたちは虚をつかれ敗走するに違いありません。しかし、次に呼ばれたフシャイは、ダビデはそのような策を必ず見抜くはずだ、むしろ、大軍を率いて正面から攻撃すべきだと主張します。むろん、大軍を集めるためには時間がかかります。その間、ダビデは十分な準備をすることができます。それこそフシャイの策略でした。アヒトフェルはダビデ王を助けようとするフシャイの意図を読み取ったに違いありません。そして、フシャイの策の結果も分かっていたはずです。アヒトフェルこそ先を見通すことができるほんとうの戦略家、「軍師」でした。しかし、その意見は採用されませんでした。そこに、主の定めがあったことをサムエル記は記しています。
様々な人間の思いを越えて、主が定められたことこそが成し遂げられていきます。
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