月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月14日(水)

サムエル下16章 苦悩の中で

「主がわたしの苦しみを御覧になり、今日の彼の呪いに代えて幸いを返してくださるかもしれない。」(サムエル下16:12)

 アブサロムがエルサレムで勝利を宣言している間、ダビデは逃亡を余儀なくされます。その時、ダビデは、若いころ、サウル王に命を狙われて荒れ野を逃亡した経験を思い出していたかもしれません。

 しかし、今回のほうがより深刻であったに違いありません。かつて親しいものであった人たちが裏切り、しかもダビデを呪いました。あるいは、王宮に残したダビデの側女をアブサロムは自分の自由にします。これはダビデに代わってアブサロムが権威を掌握したことを公然と示すものでした。このような屈辱をダビデは経験したことがありません。目に見えているところで起きていることは悲観的なことばかりです。ダビデは、サウル家の一族であったシムイの呪詛に対して弱気とも受け止められる言動で応じています。ダビデのこのような態度は失望と敗北感で満たされていたと考えても不思議ではありません。

 しかし、そうであったでしょうか。ダビデは、今の呪いを幸いへと変える神の意志を決してあきらめていません。私たちも人々から敗北と挫折の中にあると思われても、神の意志に信頼します。

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