逃亡していたダビデは祭司アヒメレクを訪ね、食糧と武器を得ます。さらに旅を続け、皮肉にも、身の安全のためにペリシテ領に行きました。ところが、何と、サウルの憎悪の元となったあの女性たちの歌、「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った」という歌がそこにも聞こえていたのです。ダビデはガトの王アキシュを大変恐れ、捕らえられると、身の安全のために狂態を演じ、アキシュに嫌われ退去させられようとします。霊にでもとりつかれていると思われたようです。ダビデは立ってその日のうちにサウルから逃れ、ガトの王アキシュのもとに来た。…「この男はかの地の王、ダビデではありませんか。」…ダビデはこの言葉が心にかかり、ガトの王アキシュを大変恐れた。そこで彼は、…彼らに捕らえられると、気が狂ったのだと見せかけ…た。(サムエル上21:11-14)