これまでパウロは、自分の弱さについて語ってきましたが、きょうの御言葉では、キリストの十字架とパウロ自身の弱さとを重ね合わせて見ています。キリストは人の弱さを十分に知っておられ、人の弱さをその身に受けられたお方です。ついには十字架の出来事を通して、ご自身の人としての弱さと神の力の結合とを示されました。十字架の生涯で示されたのはキリストご自身の力ではなく、父なる神の栄光でした。キリストは神への従順を全うされたのでした。キリストは、弱さのゆえに十字架につけられましたが、神の力によって生きておられるのです。わたしたちもキリストに結ばれた者として弱い者ですが、しかし、あなたがたに対しては、神の力によってキリストと共に生きています。(2コリント13:4)