月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年8月10日(月)

サムエル上9章 最も小さな者を召してくださる神

サウルは答えて言った。「わたしはイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者ですし、そのベニヤミンでも最小の一族の者です。どんな理由でわたしにそのようなことを言われるのですか。」(サムエル上9:21)

 王を求めたイスラエルの民に応えて、神はサウルを王に召し出します。彼は「美しい若者」(2節)と言われるほど容姿端麗で、ほかの誰よりも背が高く、見るからに立派な青年でした。しかし、サムエルの言葉を聞いたサウルは躊躇して言います、「わたしはイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者です」。

 これは決して謙遜ではなく、事実そうでした。士師記19章以下の事件とそれによって起こったギブアの戦いによって、ベニヤミン族は滅亡の危機に瀕していましたし、ましてや神の栄光を汚した部族としてイスラエル十二部族のなかで恥を被っていました。例え美しく立派な体格に恵まれていようとも、とても王になどなれるはずはない、そのことはサウル自身がよく分かっていたのです。

 しかし神はそのベニヤミン族の中から王を起こすことで、恥辱を雪いでくださり、名誉を回復してくださいました。人を立てるのも裁くのも、ただ神の憐れみによるのです。その憐れみによって、私たちもきょうという日をキリストのものとして歩むことができます。

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