わたしは主の御名を唱える。
御力をわたしたちの神に帰せよ。
主は岩、その御業は完全で
その道はことごとく正しい。
真実の神で偽りなく
正しくてまっすぐな方。(申命記32:3-4)
モーセは、1〜6節で、神と私たち、ひいては全世界がどのような関係にあるかを詩で表現しています。
まず全世界、全宇宙に「御力をわたしたちの神に帰せよ」と呼びかけます。聖書の神は、全世界・全宇宙を支配なさる神です。この方を4節では「主は岩、その御業は完全で、その道はことごとく正しい。真実の神で偽りなく、正しくてまっすぐな方」と言い表し、すべての神々に勝る義なる方であると、告白しています。
それに対して、イスラエルは「神を離れ、その傷ゆえに、もはや神の子らではない」とまで言われています(5節)。人類はどの時代にも、このような罪を背負ってきたのです。
しかし、このような罪にまみれた人間に、「主は荒れ野で彼を見いだし、獣のほえる不毛の地でこれを見つけ、これを囲い、いたわり、御自分のひとみのように守られ」ました(10節)。物が目に当たる時、とっさにまぶたを閉じ、ひとみを守ります。そのように、神はご自分の民を守ってくださいます。
私たちは、このような主の守りを、今、キリストによって与えられています。この神にこそ栄光あれ。
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