この章の後半には、ヨシュアがヨルダン川の西側で征服した王たちの名前が一人一人挙げられています。また前半においては、ヨルダン川の東側で征服した王たち、すなわちシホンとオグの名前も挙げられています。この二人の王を征服した時にイスラエルを率いていたのは、ヨシュアではなくモーセです。なぜそのことがヨシュア記前半のまとめの部分に記されているのでしょうか。それはヨルダン川の東側にしても西側にしても征服させてくださったのは同じ主だからです。たとえ民を率いていく人物が違ったとしても、約束の土地全体を征服させてくださったのは、主なる神おひとりなのです。ヨシュアの率いるイスラエルの人々がヨルダン川のこちら側、すなわち西側で征服した国の王は次のとおりである。(ヨシュア12:7)