月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年11月16日(日)

詩編78編 罪の歴史を忘れずに

主はヤコブの中に定めを与え
イスラエルの中に教えを置き
それを子孫に示すように
わたしたちの先祖に命じられた。
子らが神に信頼をおき
神の御業を決して忘れず
その戒めを守るために(詩編78:5,7)

 ある方が私たちの信仰生活は、後ろを向いて前に漕ぐ小舟に似ていると言いました。過去を見つめながら未来に向かって進むのです。この詩編は歴史の教訓に学びつつ、信仰に堅く立つことを教えています。

 「先祖のように頑な反抗の世代とならないように、心が確かに定まらない世代、神に不忠実な霊の世代とならないように」(8節)とあるように、罪と不従順の歴史に学ぶということです。それは嬉しいことではなく、苦痛であるかもしれません。ですが罪の歴史をしっかり見つめ、悔い改めから出発するのでなければ罪の支配から抜け出すことはできません。

 「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」。ドイツのヴァイツゼッカー元大統領が「荒れ野の40年」という講演で語った有名な言葉です。私たちがいつも心に刻んでおきたい言葉です。自らの罪の歴史に目を向けるということは、決して卑屈になることではありません。むしろそれでも罪人であるわたしを見捨てずに憐れんでくださった恵みの神を讃え、信頼して生きるためなのです。

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