月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年11月9日(日)

詩編77編 主の御業を思い巡らし

わたしは主の御業を思い続け
いにしえに、あなたのなさった奇跡を思い続け
あなたの働きをひとつひとつ口ずさみながら
あなたの御業を思いめぐらします。(詩編77:12-13)

 私たちは信仰の苦難の中で皆主に祈ります。しかしその祈りが答えられないで苦難が続くとき、神が顔を隠しておられるのだろうかと疑いを抱くことがあるかもしれません。「主の慈しみは永遠に失われたのであろうか。約束は代々に断たれてしまったのであろうか」(9節)と詩人も嘆き訴えています。

 また詩人の言葉のように私たちの魂と霊は呻き、悩みに萎え果て、「神の右の御手は変わり」(11節)、私たちに対する神の愛の御心は変わってしまったのではないかとさえ感じてしまうのです。それは私たちの不信仰ゆえの絶望的な思いであるかもしれません。

 しかしそうした絶望の淵において、私たちは十字架に私たちの贖いとなられた主キリストの救いの御業を思い見るべきです。詩人は「あなたの働きをひとつひとつ口ずさみながら、あなたの御業を思いめぐらします」と告白しました。主の御業を証しする御言葉を口と心で反芻するのです。するとそこに神の民の歴史において確かに生きて働かれた神の偉大な力を知ることができ、そこに憩うことができるのです。

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