月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年10月21日(火)

エステル9章 喜びと祭りの月

モルデカイはこれらの出来事を書き記し、…毎年アダルの月の十四日と十五日を祝うように定めた。ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として、悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。(エステル9:20-22)

 事件は、いつも酒宴の席で起こりました。しかし、最後にエステル記が描く酒宴は、歓喜と祝いの席です。不思議な導きの中で、神の民の悩みは喜びに、嘆きは祭りに変えられました。今、酒宴の席は、隣人を思う優しさに包まれています。

 この物語を読みながら、ある言葉が幾度も思い起こされました。それは、ドイツの牧師D・ボンヘッファーの言葉です。「歴史における神の恵みの支配によって、諸国民にとって呪いとして始められたものまでが、祝福として終わることがあるかもしれない」。

 エステルの物語には、一度も「神」という言葉が記されませんでした。しかし、それは神の不在を意味しません。悪企みに激しく揺さぶられる人びとを導いた一筋の光が、私たちには見えました。

 同じ光が、きょうも、私たちを導きます。きょう、私たちには大きな悩みがあるかもしれません。しかし、神は共にいてくださいます。神の恵みが私たちから離されることはありません。祝福をもたらしてくださる神は、私たちの一番苦しい時にも変わらず、同じ光を注いでくださっています。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2014 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.