月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年6月14日(土)

使徒5章 人よりも神に従う

ペトロとほかの使徒たちは答えた。「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません。」(使徒5:29)

 ペトロとほかの使徒たちは、大祭司たちの指示により逮捕され、最高法院で尋問されます。前に最高法院が下した禁止命令(4章18節)に従わず、主イエスの復活をエルサレム市中の人びとに宣べ伝えていたからです。

 最高法院は、ユダヤ社会の生活秩序を維持する権威と共に、宗教分野の監督権を持っていました。この法院がかつて主イエスを、ユダヤ社会を混乱させ、自分を神の子・王たるキリストと詐称するとし、極刑に値すると判定しました(ルカ22章70節〜23章2節)。当然、その主イエスの宣伝活動も禁止されるべきものと厳命します。

 以前にペトロが(4章19節)、そして今回はほかの使徒たちも加わって、法院が下した禁止命令に対して抗議するのです。私たちは、法院が下した判定と命令には従いません。権威の源である神の御心に従って活動します、と。ペトロたちは、法院が神から与えられている権威自体を、拒絶してはいません。権威や権力の濫用を拒絶し、権威の真の源であり、真に恐るべき神への服従を訴えているのです(ルカ12章4、5節)。

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