月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年1月28日(火)

レビ13章 広がりいく罪

重い皮膚病にかかっている患者は、衣服を裂き、髪をほどき、口ひげを覆い、「わたしは汚れた者です。汚れた者です」と呼ばわらねばならない。この症状があるかぎり、その人は汚れている。その人は独りで宿営の外に住まねばならない。 (レビ13:45-46)

 「重い皮膚病」は、ハンセン氏病や、さまざまな皮膚疾患と、同定することができません。新改訳では原語のまま「ツァラアト」と訳されています。47節以降の「かび」も、同じ「ツァラアト」です。

 ツァラアトは、一度発生すると、人の皮膚にも衣服や壁にも広がっていきます。思い出すのは「古い邪悪なパン種」のたとえです(1コリ5章8節)。邪悪な「罪」というパン種が、またたく間に私たちの存在全体に広がって、やがては隣人と共同体にも広がり、すべてを悪くしていきます。

 何か特定の病を持つ人を、罪の裁きの象徴と見るのは避けねばなりません。45、46節に示されているような処置も、人道的には非難されるでしょう。しかし、そこまでしてツァラアトを取り除こうとする徹底は、小さな罪のパン種を取り除く熱心に通じます。

 私たちは誰もが本来、聖なる神の民の宿営から追放され、「汚れた者です」と言いながら生きるよりほかない者です。しかし主は、そういう者を探して救ってくださいました。

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