月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年12月1日(日)

詩編38編 御手の矢で射抜いてください

あなたの矢はわたしを射抜き
御手はわたしを押さえつけています。
わたしの肉にはまともなところもありません
あなたが激しく憤られたからです。
骨にも安らぎがありません
わたしが過ちを犯したからです。(詩編38:3-4)

 全編が、骨、肉ともに健全なところがない病気だと表現されているのは、自分の犯した罪の醜悪さを言いたいがためです。無様な傷口は、どんなに覆い隠しても、その奥から腐臭を放ちますから、とうてい隠しおおせません。原因は、自らの愚かな肉欲だったと詩人は告白しています。友人や近親者も、彼のその傷を押し広げようと、かさにかかって攻めて来ます。

 そのような作者の心身を矢が射抜き、主なる神の手が「激しく下って来ました」(新改訳)。このとき詩人は、非情極まりない残酷な人間の矢や追求の手ではなく、憐れみの主なる神の矢を求め、その御手の内に喜んで自らを託しています。

 神が伸ばされるのは、救いの御手です。罪ある私たちを「押さえつけ」ることがあっても、それは悔い改めに導くためです。主は「正しい人を招くためではなく、罪人を招くため」(マタ9章13節)に御手を差し伸べてくださいます。神は、私たち罪人の救いのために放たれた御子キリストという矢によって、私たちを射抜かれたのです。

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