ホセアはイスラエルの現状を糾弾しています。「なんと災いなことか」と嘆いています。神が「どんなに彼らを救おうとしても」、彼らはそれに応えないのです。彼らは「穀物と新しい酒を求めて身を傷つけ」(14節)ました。これは、バアル礼拝における祈願のかたちです。イスラエルの民は、泣き叫んだり、体を傷つけたりして神に祝福を求めましたが、律法はこのような行為を禁じていました(レビ19章28節)。ですから、神の名を呼び、神に祈っているようで、彼らは主なる神に背を向けていたのです。なんと災いなことか。
彼らはわたしから離れ去った。
わたしに背いたから、彼らは滅びる。
どんなに彼らを救おうとしても
彼らはわたしに偽って語る。(ホセア7:13)