月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年9月3日(火)

士師19章 堕落したレビ人の家庭の悲劇

イスラエルに王がいなかったそのころ、エフライムの山地の奥に一人のレビ人が滞在していた。彼はユダのベツレヘムから一人の女を側女として迎え入れた。(士師19:1)

 士師記の著者は、「イスラエルに王がいなかった」(参照、17章6節、18章1節、19章1節)という表現を通して、前の出来事と関連させ、また当時のイスラエル全体の堕落を赤裸々に表しています。

 今日の箇所に出る「レビ人と側女」は、イスラエルの堕落の深刻性に気づかせてくれます。レビ人の淫らな私生活の問題は、彼が民の指導者であるということにあります。レビ人の堕落は、イスラエルの家庭の悲劇につながります。

 古代イスラエルの特徴は家庭にありました。つまり、「神の民」ユダヤ人と異邦人の相違は「家庭」にあるという意味です。健全な家庭は聖化して行く信徒の物差しとなります(参照、1テモ3章12節)。そして、レビ人の側女の死は、「神の創造の秩序」が崩れてしまったということを表します。

 私たちはここでキリストの受肉の恵みに気づかされます。腐敗した世の希望はただキリストにあります。キリスト者の使命の一つは「地の塩、世の光」であり、その家庭の聖化はキリストによります。

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