月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年12月20日(木)

ルカ2章(1) 権力者の下にあるクリスマス

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。(ルカ2:1)

 ローマの皇帝アウグストゥスは、帝国の全領土に住民登録をするように命じました。住民登録は本籍地で行われましたから、ヨセフとマリアは住んでいたガリラヤの町ナザレから、ヨセフの先祖であるダビデの町ユダヤのベツレヘムに出かけて行かなければなりませんでした。このときマリアはすでに主イエスを身ごもっていましたから、身重のマリアを連れた旅は辛いものだったに違いありません。たどり着いたベツレヘムで主イエスがお生まれになりました。皇帝の命令の前に主イエスはまったく無力のように見えます。

 しかしこのとき、ミカ書5章1節の「エフラタのベツレヘムよ、お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのためにイスラエルを治める者が出る」という預言が成就しました。

 当時の地中海世界の最高権力者アウグストゥスは、神の救いの計画の実現のために神によって用いられたのです。この神の力強い御手が、この世界にもわたしたちの人生にも置かれています。

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