月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年11月24日(土)

黙示録15章 獣に勝った者たち

わたしはまた、火が混じったガラスの海のようなものを見た。更に、獣に勝ち、その像に勝ち、またその名の数字に勝った者たちを見た。彼らは神の竪琴を手にして、このガラスの海の岸に立っていた。(黙示録15:2)

 最後の七つの災いの前に、天上における明るく輝かしい勝利の情景が描き出されています。

 最後の審判がなされるときには、天上は救いの喜びで溢れ、賛美の歌声で満ちます。これは黙示録の手法です。明暗のコントラストを示すことで、救いのすばらしさと滅びの悲惨さとが対比されているのです。「火が混じったガラスの海のようなもの」とは殉教者たちがくぐり抜けてきた火の試練と言っていいでしょう。

 「獣に勝ち、その像に勝ち、その名の数字に勝った者たち」とは、皇帝礼拝の強要に屈することなく、神への信仰を貫いた人たちのことです。苦しみを受け、殉教の死をも忍んできた人たちです。

 迫害の下で惨めな死を遂げた者は、この世的には敗北者に見えたでしょう。しかし、世の一切の圧力に屈せずに、妥協することなく信仰を貫いた人たちは迫害の海の中をくぐり抜けてきた「勝利者」です。今日、迫害を特殊なことと受け止めてはならない時代になってきています。

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