月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年5月1日(火)

エレミヤ16章 預言者の孤独

主はこう言われる。「あなたは弔いの家に入るな。嘆くために行くな。悲しみを表すな。わたしはこの民から、わたしの与えた平和も慈しみも憐れみも取り上げる」と主は言われる。(エレミヤ16:5)

 エレミヤは、主なる神から、「このところで妻子を持つな」、「弔いの席に出るな」、「宴席にも出るな」と命じられます。つまり、やがて神の裁きを受けることになる南ユダの民衆と、共に喜び、共に悲しみ、共に涙を流すな、と言われるのです。これらは、迫り来る裁きを、身をもって指し示す預言者の象徴行為と言われます。

 悲しんでいる人とその悲しみを共有することができない、喜んでいる人と共に喜びを表すことができないというのは、エレミヤにとって大変につらいことだったと思います。同胞の民を深く愛するがゆえに、神の命令に従って彼らと迎合することなく、厳しく接しなければならなかったのですから、このとき、エレミヤはどれほど深い孤独感にさいなまれたことでしょう。

 教会が神の言葉を真に語る限り、世との敵対が生じるかもしれません。そのとき私たちは、エレミヤが味わったような孤独に耐えなければなりません。しかし神は御言葉に従う人を支えてくださいます。

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