廃虚と化した町を前にして、立ち上がる力も失せてしまったイスラエルの民に必要だったのは、神からの「良い知らせ」(1節)でした。困難の極みの中にいる人に、神が憐れみの眼差しを向け、救いの御手を伸ばしてくださることが知らされます。そのとき人びとは「灰に代えて冠を」、「嘆きに代えて喜びの香油を」、「暗い心に代えて賛美の衣を」与えられます(3節)。また、「とこしえの廃虚を建て直し」(4節)、立ち上がることができ、その労苦は豊かな実りを結ぶのです (5〜11節)。彼らはとこしえの廃虚を建て直し
古い荒廃の跡を興す。
廃虚の町々、代々の荒廃の跡を新しくする。(イザヤ61:4)