言葉で失敗したことのない人は恐らくいないでしょう。ヤコブも、「舌を制御できる人は一人もいません」(8節)と言っています。私たちの口から出る言葉は、良いことにも悪いことにも用いられます。自分に与えられている舌が、主を賛美することもあるし人を呪うこともあるのです。人を呪うとは、周囲に対する批判や悪口や噂話という形で表れます。その大半は、相手の評判を落としたり、足を引っ張ったりするものばかりです。それは、十戒にある「偽証してはならない」という戒めを根本から破ることにつながり、神を悲しませることです。わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。わたしの兄弟たち、このようなことがあってはなりません。(ヤコブ3:9-10)