ダビデがイスラエルの王となれたのは、罪、汚れとは縁がなかったからではありません。反対に彼は、重大な罪も、数知れず犯しています。宮廷を次々と事件が襲います。ダビデの国は、次代の王を失う危機に直面しました。国を覆う闇は、王の手腕で打破できるものではなかったのです。「あなたの王座はとこしえに堅く据えられる」(サム下7章16節)というかつて与えられた神の約束は、この現実の前に無に帰されるのでしょうか。「はしためは、主君である王様のお言葉が慰めになると信じて参りました。主君である王様は、神の御使いのように善と悪を聞き分けられます。あなたの神、主がどうかあなたと共におられますように。」(サムエル下14:17)