月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月6日(月)

サムエル下2章 骨肉相食むなかで

その日、激しい戦いが続き、アブネルとイスラエルの兵がダビデの家臣に打ち負かされた。(サムエル下2:17)

 北イスラエルは、依然として、重臣アブネルに擁立された、サウルの子イシュ・ボシェトの支配下にありました。そこで、サウル王家とダビデ王家の間で決戦が行われ、双方に多くの死者が出ます。ダビデの将軍ヨアブの弟も殺されましたが、だんだんと南ユダが優勢になっていきます。

 イスラエルとユダの十二部族は元来、神の契約の民として、一つでした。その意味で、この戦いは周辺諸国には内輪もめにも見えたでしょう。一国が弱体化する最大の原因の一つは内紛です。イスラエル十二部族は骨肉相食む存亡の危機にあったわけです。しかし、これは、全イスラエルがやがてダビデによって統一されていくことに向かう過程でした。

 矛盾しているように見えますが、人間の思惑や計算が交錯するなかで、神のご計画は、徐々に、着実に進んでいます。何よりも、神のご計画が人間の歴史のなかに貫かれています。今日の一日を、神の大きな歴史に組み込まれた貴重な日として、過ごしましょう。

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