百人隊長は、部下たちが自分の命令に従うのは、その背後にあるローマ帝国の権威への忠誠心からであるということをよく知っていました。軍人としてのそのような経験から、百人隊長は、主イエスに「ひと言おっしゃってください」と願いました。なぜなら、彼は、主イエスの背後に全能なる神がおられるかぎり、まさにその「ひと言」で部下が救われる、と信じたからでした。彼の態度は、主イエスを感心させ、「これほどの信仰を見たことがない」(9節)、とまで言わしめました。「ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。」(ルカ7:7)