月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月25日(水)

ヨナ2章 救いは主にこそある

わたしの祈りがあなたに届き聖なる神殿に達した。…わたしは、感謝の声をあげいけにえをささげて、誓ったことを果たそう。救いは、主にこそある。(ヨナ2:8-10)

 神から逃亡し、預言者としての務めを捨てようとするヨナを、神は見逃さず、また見捨てません。神は巨大な魚に命じてヨナをのみ込ませます。ヨナは三日三晩、魚の腹の中で奇跡的に生かされました。

 大きな魚の腹は、暗黒の場所であり、「陰府の底」(3節)です。陰府には神の光が届かず、祈りの声も失われる、と旧約の聖徒たちは恐れました。けれどもその低く暗い場所を、神はヨナにとって誠実な悔い改めの場所に変えてくださいました。祈れない場所での祈り。ヨナ書は、祈りが、神からの恵みの贈りものであることを物語っています。

 祈りのなかで、ヨナは、「誓ったことを果たそう」という自分の務めの再確認へと導かれます。使命を果たしたいというこの思いは、ヨナにとっては、感謝から沸き上がってくる心の声でした。祈りが神殿に達した喜びが、ヨナを覆っています。ヨナは、神に背を向ける以前の、穏やかで誠実な礼拝の日々を思い起こしているのでしょう。自分の誓いを思い起こす礼拝者に、神は喜びの告白を賜ります。「救いは、主にこそある」と。

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