月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月16日(日)

詩編59編 われ弱くとも、主は強ければ

しかし主よ、あなたは彼らを笑い
国々をすべて嘲笑っておられます。
わたしの力よ、あなたを見張って待ちます。
まことに神はわたしの砦の塔。(詩編59:9-10)

 この詩編は、イスラエルを世のあらゆる試練と攻撃から守る主の主権と威厳を、心をこめて賛美しています。すべての国々は、この主に対して無力であり、主は彼らを嘲笑い、絶やされます。主の力ある裁きと介入が、必ず神の民を終わりまで守ってくださいます。

 用いられている比喩は激しく、それだけに追いつめられた聖徒らの苦悩の激しさを物語っています。うろつく野犬の群れにたとえる特徴的な敵の描写が繰り返されます(7、15節)。この敵の悪意、毒をはらむ言葉が、詩人を苦しめています(8、13節)。牙をぎらつかせる野犬の群れ、その激しい息遣いさえ聞こえてくるようです。

 しかし詩人は、そのような行き詰まりの弱さのなかで、「わたしの力・砦の塔」(10、18節)である神に信頼を寄せます。待ち伏せる敵の「見張り」のなかでも、神の救いを「見張って待ちます」(10節)。私たちは無力のなかにあっても、絶望しません。いつも、目を見開き輝かせて瞠って待つべき神の栄光が、まだ見えないその先に輝いているからです。

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