月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月17日(水)

ダニエル9章 あなたの深い憐れみのゆえに

「神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、わたしたちの荒廃と、御名をもって呼ばれる都の荒廃とを御覧ください。わたしたちが正しいからではなく、あなたの深い憐れみのゆえに、伏して嘆願の祈りをささげます。」(ダニエル9:18)

 ダニエル書9章は、再び、メディアの時代を背景にしています。ダニエルは、エレミヤ書(25章11節)を読み、エルサレムの荒廃が終わるまで70年という年数があったことを悟ります(2節)。

 その悟りは、ダニエルを悔い改めの祈りへと誘いました(3〜19節)。エルサレムの荒廃が回復へと変わるとすれば、その前に荒廃へと追いやった罪が取り除かれ、赦されねばなりません。聖所の回復の願いは、必然的に、罪を告白し、赦しを請い求める祈りとなりました。

 ダニエルの祈りの特質は、罪の深い自覚と「憐れみと赦しは主である神のもの」(9節)とあるように、赦してくださる神への信頼です。エルサレムが神の御名をもって呼ばれる都であるからこそ、「あなたの深い憐れみ」を期待できます。ダニエルは、「わたしたちが正しいからではなく」ても、神に期待して嘆願できることを知っていました。

 外的な都の復興は、内的なこの徹底的に砕かれた魂の叫びから始まります。主の御名によって呼ばれる教会のために、心砕き、祈りましょう。

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